食品偽装>うなぎ偽装事件の秘密

食品偽装の問題が次々と明らかになる中、
今度はうなぎの産地についての偽装が2008年6月
に発覚しました。
今回は愛知県の三河一色産として中国産うなぎを
使用していたものでした。
うなぎの偽装は、中国産や台湾産の安いうなぎを
使ったものが、ほとんどです。
また、消費者が中国の製品を買わなくなった事で、
市場が低迷している事も関係しているそうです。

今回の問題も、大量に余った中国産うなぎを
在庫処分をして利益を得るために行ったと、
農水省は考えています。
国内産うなぎの卸価格は、大体1kg当たり4,000円
から5,000円で、中国産うなぎの卸価格は、
その半分以下の価格で売られています。
価格の差がこれだけあるのに、国内産を求める
消費者が非常に多いのです。

今回偽装が発覚した魚秀は、中国の餃子問題が
原因で売れなくなった中国産うなぎを、大量に
抱えていました。
そのため、在庫をなくすために一色産と産地
偽装して、1,000円前後の金額を上乗せして卸し、
差益を得ていました。
食品を扱っている業界では、ほんの一部ですが
利益の事だけしか考えず、
消費者の事を考えない無責任な企業もあるようです。